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目 次
はじめに 研究の目的と背景 3
第一章 中国の大気汚染問題
1-1 大気汚染問題の定義 3
1-1-1大気汚染問題というのは 3
1-1-2大気汚染の人体への悪影響 4
1-1-3大気汚染の経済発展への悪影響 5
1-2 中国の大気汚染問題の概要 6
1-2-1 多発する酸性雨 6
1-2-2 都市交通の排出ガス 6
1-2-3 工業（化石燃料）、農業、家族固定発生源の排出 7
1-2-4 ゴミ燃焼処理によって排出ガスの増加 7
1-2-5 中国の大気汚染問題の現状 8
1-3 中国の大気汚染問題の代表例—北京スモッグ問題 9
1-3-1 北京スモッグ問題というのは 9
1-3-2 北京スモッグ問題の原因について 11
1-3-3 北京スモッグ問題の治理措置とその不足 11
1-3-3-1 北京スモッグ問題への対策 11
1-3-3-2 北京スモッグ問題への対策の不十分さ 12
1-4中国の大気汚染問題の原因 14
1-4-1 環境意識が薄くて、持続可能な開発戦略の理解が弱いこと 14
1-4-2 不合理なエネルギー利用、エネルギー浪費 14
1-4-3 大気汚染の対策資金の投入不足 15
1-4-4大気汚染問題悪化の原因の総結 15
第二章 日本の大気汚染問題
2-1日本の大気汚染問題の紹介 16
2-1-1 日本大気汚染問題の歴史 16
2-1-2 日本の戦後大気汚染問題の変更 18
2-1-3 四日市のぜんそく事件 19
2-2 日本政府の大気汚染問題に対する政策 21
2-2-1 環境庁設立 22
2-2-2 大気監視ネットワークをセットアップする 22
2-2-3 地方政府の政策 22
2-2-4 大気汚染関連法律の整備 23
第三章 日本の大気汚染対策の中国への啓示
3-1 日本政府の大気汚染対策の一覧 23
3-2 先進的な大気汚染物質処理技術の導入 25
3-2-1 大気汚染源の監督 25
3-2-1-1 固定大気汚染源の監督 25
3-2-1-2 移動大気汚染源の監督 26
3-2-3大気汚染改善技術 26
3-3 大気汚染への強い財政支持 27
3-4 企業の大気汚染防止へのインセンティブ 27
3-5 ゴミ処理方法を改善する 27
3-6 国民の大気汚染防止意識を培養する 30
3-7 大気汚染関連法律の策定 30
結論
謝辞
参考文献
はじめに 研究の目的と背景
21世紀は「環境の世紀」と呼ばれている。水質汚染、温室効果、大気・海洋汚染、生態系破壊などの問題が益々深刻になり、地球上で人知を超える変異が発生する恐れもある。環境保護と経済発展は互いに密接に関連している問題である。経済の発展に伴い、人間活動の環境への影響が徐々に大きくなってきた。大気汚染問題は今や自然の生態系および人類社会の進歩にとって深刻な脅威となっている。現在では、「持続可能な開発」は国際社会のコンセンサスとなっている。先進国では、経済発展を持続可能な形に少しでも近づけることを目標に環境政策を策定してきた。
世界各国が環境保護を推進していく中で、日本の環境保護省エネ技術が国際的に評価されている。 日本の環境保護省エネ技術の歴史は長い。過去には経済成長の途上で発生した環境汚染・公害病、また２回にわたるオイルショックなどの問題が日本で発生している。しかしその教訓を受けて日本の産業界、特に経済発展に重大な責任のある企業は、省エネルギーと環境保護の面において尽力しており、世界でも高い技術を持っている。
戦後、日本は急速な経済発展、特に重工業の急速な発展を一方的に目指して、社会福祉や環境保護への投資は遅れてきた。その結果、日本の環境汚染問題がより深刻になった。日本は深刻な環境汚染に直面した。その中で代表的なものが大気汚染問題である。日本はその解決に取り組むようになって、そしてより完璧な政策、規制、行政システムを構成した。それにより日本の大気汚染問題は深刻化が抑制され、徐々に好転の方向へと向かった。
現在、中国は急速な経済発展の時期であり、工業化も進展しており、その一方で、環境汚染もきわめて深刻な問題になっている。中国は21世紀に入ってようやく環境問題の緩和に本腰を入れるようになった。胡錦濤国家主席の時代（2003年～2013年）に掲げられた「科学的発展観」のスローガンには、持続可能な発展の思想が息づいている。とはいえ環境汚染の改善の実績が十分にあがっているとは言えない。この論文では日本の大気汚染問題の成功経験と教訓を分析することにより、中国の環境問題とりわけ大気環境汚染の問題を解決する効果的な方法を模索しようと思っている。
