第四節 謝罪度合いの差異化 一、軽微な失礼(実際の損失をもたらさない)な場合 道路に人が多く、通したいと、「ちょっと、すみません、通してください」を言う。実はこの「すみません」は、別に自分が悪いことやミスをしたので、誰かに迷惑をかけた謝罪ではなく、相手に容易に受けてもらうものである。 一方、「ごめんなさい」はあやまち、非礼を詫びる言葉である。そういう訳で「すみません」と「ごめんなさい」は交換できない。例えば、同僚間の食事会で遅刻する場合は「約束の時間に遅れて、すみませんでした」と言う。用事があるので、早めに退勤すると「すみません、お先に失礼します」。相手に実際の損失をもたらさない場合は程度の軽い謝罪言葉を使ってもいいとされる。 二、上記一より程度の深い(実際の損失をもたらしたが、損失を補える)場合 例えば、他人の品物を紛失してしまったり、不注意で他人にぶつかり、相手が怪我をしてしまったりすると、「ほんとうすみませんでした、ごめんなさい」と丁寧語で言う。それに相手に実際の損失と損害をもたらしたとき、謝罪をする同時に、お見舞いに行ったり、賠償したりしなければならないものである。 三、上記二より更に程度の深い(損失を補えにくい)場合 重要な契約会議に遅刻して、相手を怒らせたときに、「大変申し訳ございません」と詫びる。会社が不祥事を起こし、経営者、責任者がテレビ・カメラの前で頭を下げ、「世間を騒がせて深くお詫び申し上げます」などを言って、謝罪する。このような場合には「すみません、ごめんなさい」など軽い言葉を使わず、必ずや最も正式な、丁寧な謝罪言葉を使うべきである。「誠に申し訳ございません、大変ご迷惑をおかけいたしました、お詫びに言葉もございません、まったく弁解の余地がありません」などが挙げられる。 社会要因による中国語・日本語の謝罪言葉の表現の相違点 第一節 謝罪対策 数多い研究者は謝罪対策を行なったなか、贾玉新(1997)は謝罪対策を分類し、中国語と英語の謝罪対策における相違点を考察した[贾玉新《 跨文化交际学》.上海外语教育出版社. 1997. P376より]。筆者は贾玉新の謝罪対策の分類を参考に、謝罪対策を次のように八種類に分け、対策を理解やすくために、例文を取り上げる。 表4:(題目は?) 対策種類 日本語の例文首页 上一页 2 3 4 5 6 下一页 尾页 5/6/6 相关论文
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