第二節 社会要因による中国語・日本語の謝罪対策の相違点 表5:(題目は?) 対策① 対策② 対策③ 対策④ 対策⑤ 対策⑥ 対策⑦ 対策⑧ 中国人 10.3 3.9 6.6 23.3 33.0 3.9 5.8 13.9 日本人 1.3 20.1 4.8 3.5 50.2 5.2 4.5 10.4 出所:池田理恵子.謝罪の対照研究. 1993.日本語学「J」.明治書院(11)
上記の表5を分析した結果、日中両国は文化における共通性が大きいため、謝罪言葉の対策が同じところが多い。日中両国の伝統の価値観は集団主義のであり、集団の調和と人間関係がとても重要視されている。その中の対策⑤(直接に謝罪をする)と対策②(自分の責任を認める)を使ったら、厳しい対立が防止できるようになる。そのため、中国人も日本人もほとんど対策⑤を使う。 しかし、上記の表の示したように、日本人は中国人より対策⑤と対策②の使用率が明らかに高い。謝罪を必要とする場合、中国人ははっきりとした謝罪言葉を使わないことも多い。その原因を分析してみたら、以下のとおりであると思われる。 1.中国文化の中でメンツを大切にするという伝統を持っている。 中国人の場合は、よく言い訳を探し、自分の誤りを説明し、責任を引き受けたくないので、日本人のようにすぐ謝罪言葉を言いにくい。謝罪をしたら、自分が誤りをしたのを意味しているからである。一方、相手はもう謝罪した以上、許してあげるという日本人のこの考え方こそ、積極的に相手に謝罪し、互いに和解を求める。 2.また、中国文化の中においては、もっと社会的権利の差別をはっきりしている。 失礼な方の地位は失礼された方より高い場合、失礼な方は自分のメンツを損害する程度が小さい対策を選ぶ。例えば、上司は部下に、年寄りは若者に謝罪すると、対策⑤(直接謝罪)をあまり使わなく、簡単に非正式の話を通し、責任を認める、他の方法で相手に補償する。あるとき、謝罪しなかったこともある。 3.親密な人の場合、はっきりとした謝罪言葉を使わないことも多い。 (ここにもう少し内容を書き入れなさい。)
―おわりにー ここまで考察してきた内容をまとめてみると、謝罪言葉の定義、割合、種類、謝罪言葉に関する社会的要因、社会的要因による中国語・日本語の謝罪対策の相違点と社会原因が判明できた。 今回の研究には、資料の不足と筆者自身の浅学非才のこともあって、残された問題点と課題が多い。 (1)本論文はただ社会要因の面での謝罪言葉を考察したが、日本語の学習者にとっては、まだ不十分であると思われる。これから他の面を含める謝罪言葉を考察する必要があると思われる。 (2)本論文はただ中国語・日本語の謝罪対策の相違点を考察した。そして収集したデータはまだ不十分であると思われる。これから、またデータを収集し、もっと詳細の分析をする必要があると思われる。特に日本語の学習者にとっては謝罪するとき、どんな対策を使うのは非常に価値があると考えられる。
参考文献 1: 罗锦生《浅谈中美跨文化交际中道歉语的使用问题》.龙岩师专学报,2002;(頁数?) 2:李娟《浅析英汉道歉语的话语模式》.文化教育.2006;(頁数?) 3:苏娜《浅谈日语道歉语的表道方式》.中国知网.2008;(頁数?) 4:贾玉新《 跨文化交际学》.上海外语教育出版社. 1997(頁数?) 5:内藤誼人「人らしいのブラック謝罪術」.だいわ文庫. 2006(頁数?) 6:小川貴之・浅井真紀子「謝罪クレーム対応の鉄則」.クロスメディア・パブリッシング(頁数?) 7: 林正峰、鄭呈皇 《道歉的力量》.商业周刊 975期(頁数?) [参考文献の書き方は学校の規定どおりに作成しなさい。 少なくとも15以上が必要。本論に出た出所は必ずここに羅列しなさい。また、必ず頁数が必要。]
謝辞 卒業論文の作成にあたっては、指導教員であられる李剛先生から大変ご親切なご指導を賜ったうえ、ようやく本論文の完成にこぎつけてきた。なにしろ、論文のテーマの選定から、書き方、章節の構成、言語表現、仕上げまで、李剛先生から非常に真面目で温かく、そして懇切丁寧なご指導を頂いた。ここにて、この卒業論文の初稿から終稿まで幾度も重ねて多大な心血を注いで下さった李先生にひとしお心より感謝の意を申し上げたい。 また、大学在学中の4年間の間に、一方ならぬ大変お世話になった南開大学濱海学院の先生方と日本語学部の先生の方々にも謹んで感謝の意を表したい。
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